ジムカーナとはどんなモータースポーツ!?
〜 観戦を楽しむための基礎知識 〜
 ● ジムカーナというモータースポーツは車があれば誰でも楽しめる! ●

 ジムカーナはモータースポーツの基本と言われ、舗装された路面で設定されたコースを1台ずつ走行し、そのタイムを競うモータースポーツです。コースは基本的に1分前後で走行できるコースとなっており、パイロンを360度ターンしたりスラローム走行など運転技術が重要視されます。ベタ舗装のコースやサーキットのコースなど大会やイベント、さらには主催者によって直線の多いコース設定やパイロンスラロームメインのコース設定など色々な特色があり、観戦するだけでも非常に楽しめます。また、ジムカーナは舗装路面を1台ずつ走行するため、他の車両と接触することなく自分のペースで走行できるため車両が傷つきにくく、ジムカーナ自体は改造しなくても普段使用しているクルマで参加できる手軽なモータースポーツです。JAFも雪道や路面の悪条件の中で車両をコントロールする技術が高まるとしてジムカーナを推奨しています。
 
● ジムカーナはどこで楽しめるの? ●

 ジムカーナは日本各地のサーキットで主に開催されています。広大なベタ舗装の路面のある私有地などを借りて行われるローカルなイベントや練習会などもあります。サーキットでは基本的にドライバーの安全とギャラリーの安全も考慮した設備が充実していますので安心して参加&観戦することができます。また、国内では年間200以上のジムカーナ競技会が開催され、今回の開催地スポーツランドTAMADAでも公式戦やローカルイベントなどを含めると毎年年間15回以上のイベントが開催されています。JAF公認の中国地区のジムカーナ選手権などの情報はJMRC中国にて公開しています。またJAFの公式サイトからは全日本ジムカーナ選手権情報や地域のクラブなどもチェックできます。ローカルイベントや走行会、練習会などは各サーキットホームページやジムカーナクラブのホームページをご覧ください。

 また、ジムカーナを練習する際はサーキットによって常時コースを開放している所や定期的に練習会などを開催しているサーキットもあります。そういった意味でもジムカーナはモータースポーツを始めるにあたって比較的ハードルの低い競技種目でもあります。スポーツランドTAMADAのサーキットには常時使用可能なベタ舗装のコースもあるので初めての方や初心者でも気軽に練習ができます。
 
● ジムカーナでの勝敗はどのように付くの? ●

 ジムカーナはスタートからゴールまでのタイムを競うタイムアタック方式となっています。単純に一番早いタイムで完走したドライバーが勝ちとなります。しかし、ギリギリを攻め過ぎるとパイロンに当たってしまったりコースアウトしてしまったりしてペナルティを受けてしまいます。ペナルティは内容によって秒数加算から失格まであり、いかにペナルティを受けずに早く走るか?という所がジムカーナの醍醐味です。また、車両の排気量や性能などによってクラス分けがされており、今回行われる全日本ジムカーナでは以下のクラスが設定されています。
 
2018年全日本ジムカーナ選手権第2戦での11クラス

PNクラス 比較的最新車両やロードスターが多いクラス!

 車高調などはOK、競技用タイヤの使用禁止、そして古い車両での参戦は禁止(2017年の規則では同一車両のFIA/JAF公認またはJAF登録年が2006年1月1日以降)のクラスです。改造範囲が制限されているため比較的早く競技車両として使用でき、最新車両も早く登場するクラスです。また、ロードスター系が多く走行するクラスで、マツダ車が根付いている広島の地元ギャラリーやマツダファンにとっては非常に見どころ満載のクラスです。


PN1・・・排気量1,600cc以下でFFまたはFRの2WDのPN車両
旧スイフトスポーツやフィットRS、デミオが目立っていたクラスですが、マツダからNDロードスターが発売されたことにより、現在は半数ほどまでNDロードスターが参加しています。今後はより多くの参戦車両がロードスターになっていくことが予想されるクラスです。

                
                  PN1 2017年第6戦優勝 斉藤選手


PN2・・・排気量1,600ccを超えるFFまたはFRの2WDのPN車両
シビックRとフェアレディZが熱いバトルを繰り広げていたクラスですが、現在はシビックRが大半となっているクラスです。その中でアバルト124スパイダーで参戦した山野 哲也選手は見事優勝を果たしました。今年は新型スイフトやヴィッツGR等の新規車種の参戦が予想されるクラスになります。

                
                  PN2 2017年第6戦優勝 山野選手


PN3・・・排気量1,600ccを超え、2,000cc以下の2輪駆動(FR)のPN車両のうち、FIA/JAF公認年またはJAF登録年が2012年1月1日以降のPN車両
2012年はトヨタ86/スバルBRZがJAF登録された年となっており、非常に多くの86/BRZが参戦していましたが近年ではNDロードスターRFも続々と参戦しています。PN1に続きこちらもマツダ車ファンには見どころのクラスとなっています。また、昨年からの変更点として「2輪駆動(FR)」と「2,000cc以下」の文言が追加され、2輪駆動(FR)以外と2,000ccを超える車両はこのクラスには参戦できなくなりました。

                
                  PN3 2017年第6戦優勝 ユウ選手


PN4・・・PN1〜3に該当しないPN車両
ランサーエボリューションXとスバルの新旧WRX、2WD(MR)エキシージにて争われるクラスです。PNクラスの中でも力強い走りを見せてくれるクラスとなっており、ランサーと新旧WRXそしてエキシージの白熱したバトルがご覧いただけます。

                
                  PN4 2017年第6戦優勝 野島選手



SAクラス 懐かしの車両や高級車が走行する心躍るようなクラス!

 このクラスは公道を走れる範囲で改造が許されますが、使えるタイヤのサイズに制限があるクラスです。また、このクラスの特色はPN車両と違ってFIA/JAF公認またはJAF登録されていない車両が参加できるため、新旧幅広い車両が参戦しています。


SA1・・・排気量1,600cc以下で前輪駆動のSA車両
シビックやCR−Xがメインで参戦するクラスとなっており、その全盛期を知る方には心躍るようなクラスとなっております。昨年スポーツランドTAMADAで全日本ジムカーナが開催された際には13台エントリーし、シビック9台とCR−X4台で争われました。

                
                  SA1 2017年第6戦優勝 若林選手


SA2・・・排気量1,600ccを超える前輪駆動のSA車両
このクラスはホンダDC2インテグラのほぼワンメイクのようなクラスとなっております。2017年より改造範囲が「PNクラス」と「SAクラス」の中間的なクラスだった「Nクラス」が廃止されたため、昨年はこのクラスにSA車両と旧N車両が混ざって走行しているような状況でした。今年は旧N車両がSAクラスに対応した改造をすることが予想されるため、混戦となりそうなクラスです。

                
                  SA2 2017年第6戦優勝 澤平選手


SA3・・・後輪駆動のSA車両
マツダFDのRX−7やホンダNSX、ロータスのエキシージが入り乱れて争われるクラスです。いわゆる高級車とされるNSXやエキシージが飛ぶように走るクラスですが、昨年の第6戦スポーツランドTAMADAでは小俣 洋平選手はマツダRX−7にて優勝しました。今年はどの車両が優勝するのか見どころのあるクラスとなっております。

                
                  SA3 2017年第6戦優勝 小俣選手


SA4・・・4WDのSA車両
ランサーエボリューションがメインのクラスとなっており、GDBインプレッサなども参戦しているクラスです。4WDの迫力ある走りはSAクラスの目玉と言っても過言ではありません。SAクラス随一の力強く走る様を是非ご覧ください。

                
                  SA4 2017年第6戦優勝 津川選手



SCクラス ナンバー無し車両が参戦するフル改造クラス!

SCクラス・・・改造範囲が広く、ナンバーの取得が必要ないクラス
まさしくジムカーナで走るためだけにフル改造したクラスで、最低重量という規制はあるものの非常に見ごたえのあるクラスとなっております。クルマの限界を突き詰めた改造を施した車両は圧倒される走りを見せてくれます。また、それほどの改造をした車両を操るドライバー達の運転テクニックも必見の価値があります。

                
                  SC 2017年第6戦優勝 西原選手



箱Dクラス 昨年はAE86レビンやスターレット、サニーがTAMADAを縦横無尽!

箱Dクラス・・・全日本選手権クラスではなく併設のクラス(旧車がメイン)
昨年の全日本ジムカーナでは併設クラスとして開催された「箱Dクラス」です。今では旧車と呼ばれるAE86レビンやスターレットなどが活き活きと走り、まるで全盛期のような会場の盛り上がりを見せてくれるクラスです。過去には「Dクラス」と呼ばれるクラスがあり、フォーミュラカーなども参戦できるクラスとしての特色がありました。その中で箱車と呼ばれるAE86レビンなどを称して「箱Dクラス」となりました。今でも箱D車両を使用したデモランやローカルイベントも開催されており、「箱D選手権」イベントなど熱いファンに支持されています。

                
                  箱D 2017年第6戦優勝 大井選手



AEクラス EVまたはハイブリッドカークラス!今後に期待!

AEクラス・・・電気モーター、または電気モーターとエンジンを併用して動力とするハイブリッドカーのクラス
AEクラスは参加者がいないため現在まで不成立となっているクラスです。今後は自動車の先進技術などが発達するにしたがって盛り上がってくるかもしれない未知の可能性を秘めたクラスでもあります。近年、自動運転や1回の充電で何百キロも走行できるクルマも開発が進んでいますので、将来先進技術とジムカーナ競技のノウハウを詰め込んだ車両が参戦し、最も盛んなクラスになる日もそう遠くないのかもしれません。
   
● 全日本ジムカーナ選手権はどのような日程で行われるの? ●

 全日本ジムカーナ選手権は多くの開催日程は公開練習日と決勝日の2日間に渡って行われます。また、さらに前日の金曜日に開催されることが多い公式ではない練習会などに参加する選手は延べ3日間となります。日程やスケジュールに関する詳細は各主催クラブやサーキットによって選手の皆様への案内として 「特別規則書」 を公開しています。この特別規則書はいわゆる大会ごとに設定されているルールになります。また、大会を運営する役員などの紹介や開催する併催クラス(全日本格式でないクラス)の詳細も載っています。基本的には特別規則書や申し込み用紙、各種申請書関係のデータをダウンロードできるサイトが主催者によって公開されます。それでは特別規則書にも記載はありますが当日の流れなど初めてご観戦の方には分かりにくいと思いますのでわかりやすく説明します。

公開練習日(決勝前日) ※3/31

 決勝前日の公開練習日ですが、これは主に開催されるサーキットやコースがどのような路面なのか?グリップはしやすいのか、路面温度はどのくらいになるのか、さらにセッティングの最終チェックなどを走行しながら確認する日となります。公開練習日で走行するコース設定は決勝とは違いますので、選手の中には決勝コースを予想しながら走行される方もいます。つまりこの日は翌日の決勝に向けた最終準備をする日となるわけです。今回の第2戦スポーツランドTAMADAでは公開練習日は500円で入場が可能です。決勝日とは一味違った緊張感や選手の様子がご覧いただけます。それでは特別規則書のスケジュールを元にご紹介致します。

当日の流れ

公開練習慣熟歩行・・・選手には当日の走行コースを記したコース図というものが配布されます。このコース図は当日発表なので事前に練習することはできません。ですから選手は当日になって初めてコースがわかりますので、コース図を見ながら実際にコースを歩いて覚えていきます。これは「慣熟歩行」と言い、コースを覚えるための時間が必ず大会ごとに設けられています。コース図には矢印などで走行する順路やパイロンのターン方向などが記されています。これを間違えてしまうとミスコースとして「走行タイム無し」となる厳しいペナルティが与えられますので絶対に間違えないようにしっかりと覚える必要があります。公式戦は1日2本しか走れませんので1本でもミスコースをしてしまうと大ダメージ!

         
   ※昨年の全日本ジムカーナで配布されたコース図です。今回の大会ではコースが変わります


公開練習ブリーフィング・・・主催者から選手の皆様へ当日の説明や質疑応答の時間として設けられています。

公開練習第1ヒート
・・・公開練習走行の1本目となります。

公開練習慣熟歩行(2回目)
・・・ここでもう一度コースの確認やタイヤ交換、お昼休憩などにも充てられる時間になります。

公開練習第2ヒート・・・公開練習走行の2本目の走行です。当日の最終走行になります。

決勝日 ※4/1

 さていよいよ当日です。選手の方々はこの日のために練習や車両のセッティングなどの準備をしてきました。基本的な流れは公開練習日と同様の内容となります。

当日の流れ

慣熟歩行・・・公開練習と同様に当日発表された決勝コースで、公開練習と異なるコースの攻略ポイントや路面状況を歩きながら考える時間となります。
       
              この時間が勝敗に関わるかなり重要な作戦タイムとなっています♪

開会式・・・審査委員&競技役員紹介などを行います。
                
               待ちに待った決勝日!開会式で気分が盛り上がります!

ドライバーズブリーフィング・・・当日の流れの説明や質疑応答の時間となります。

第1ヒート・・・1本目の走行になります。
                
                 いよいよ第1ヒート!ドキドキのアタックです

慣熟歩行・・・公開練習日と同様の流れですが、ギャラリーの皆様へ競技中は立ち入り禁止の選手達のパドックに見学へ行ける「パドックウォーク」やイベントなども行われる時間となります。パドックウォークは選手達や車両を間近で見学できる貴重な時間となっておりますので是非パドックへ赴いてみてください。
                
               車両が間近に! 選手と触れ合えるパドックウォーク!

第2ヒート・・・2本目の走行で最後の走行になります。順位が確定する緊張の一本です。
                
            順位が確定する一本!1本目の走行タイムを超えることができるか!?

表彰式および閉会式・・・当日の上位入賞選手の表彰と閉会式が行われます。
                
           昨年は広島らしく宮島の大鳥居をモチーフにした楯!今年はどんなものになるのでしょう♪
● 全日本ジムカーナ選手権第2戦 その観戦を楽しむ! ●

 最後となりますが今大会の観戦を楽しむ方法として上記基礎知識を知っているだけでも楽しさがUPすると思います。さらに、懐かしの車両を見て楽しむ、1000分の1秒を争う白熱した優勝争いを見て楽しむ、全日本ジムカーナを間近で見る迫力や会場の熱気や緊張感を感じて楽しむなど今大会には様々な楽しさがあると思います。身近で誰でも楽しめるモータースポーツでありながら、全日本という頂点を争うこの大会を目と体で感じていただき、そしてジムカーナという競技に是非興味を持っていただければ幸いです。今大会に参戦いただく選手の皆様はベテランドライバーだけでなく地道に試行錯誤を繰り返しながら優勝を目指す選手や、各地の選手権で好成績を収めた選手が全日本格式に初出場する可能性などもあります。是非ご観戦の皆様にはそういった選手の背景を感じて参加選手全員を一人一人を応援しながらご観戦いただけますと幸いです。


大会事務局はこちら↓

〒731-0202 広島県広島市安佐北区大林町2137-2 スポーツランドTAMADA内大会事務局

TEL 082-818-7198
FAX 082-818-3949
担当:橋本まで

メールはこちら→ mail@sl-tamada.com

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